投稿

脊髄損傷・脳梗塞患者さんへの朗報

自己骨髄間葉系幹細胞について

札幌医科大学では、骨髄に含まれる間葉系幹細胞を体外で約1 万倍に増殖させ、

その細胞を患者の静脈から点滴の要領で投与する再生治療の研究が進められいる

間葉系幹細胞とは、神経や血管などに分化する能力をもった幹細胞のことで

この再生治療では自己の間葉系幹細胞が損傷した脳神経や血管、中枢神経を修復することで

脳梗塞や脊髄損傷の後遺障害に伴う神経症候や機能障害の改善

および要介護度の改善が期待出来るという

患者自身の細胞を用いるため副作用が起こりにくく

外科的手術を必要としない点で画期的です。

脊髄損傷は、四肢麻痺を引き起こし、社会生活が困難な状況が継続する重篤な疾患であり

世界的にも有用な治療法がないのが現状

札幌医科大学では2013 年12 月には脊髄損傷患者に対する

医師主導治験(第Ⅱ相)を開始し

臨床治験が成功したとの学会報告がされた模様

会話ができた!

40代♀

脳梗塞により右半身麻痺・記憶喪失・認知能力低下・会話成立せず

百会に鍼を打った瞬間

「ここはどこですか?」

「ここは鍼の治療院ですよ」

「僕の顔覚えている?」

「知っています」

「名札の名前が読めますか?」

「な・・が・・お・・か・・」

「すごいね!初めて会話ができたよ!」

「(^・^)満面の笑顔」

半身不随と章門穴

脳梗塞後遺症による半身麻痺

発症直後の治療は非常に効果的で

ICUの中で早期に鍼治療を開始すると驚くような効果を表す

後遺症が全くなくなることもある

しかし、日本の医療の現状はICUで鍼灸師による治療を認める病院は皆無と言ってよい

救命処置はできても後遺症の半身麻痺に長期間悩まされることは

QOLを考慮すると極めて問題

半身麻痺の患者さんのほとんどは初診時に早くても3ヶ月入院して退院後

数か月から数年経過する症例では「空間論」による気の偏在を整える治療がよい

少陽胆経の「帯脈」や厥陰肝経の「章門」の左右差が著しく認められると

治療後の麻痺側の硬縮が緩和することが分かってきた

慢性化した半身麻痺でも鍼治療による可能性を感じている

更に追試を増やしたい

〔〕