9日10日は札幌で
(公社)日本鍼灸師会主宰の学術大会があり参加してきた
様々なプログラムがあったが、印象に残った講演は
昨年発足した厚労省のプロジェクト
”漢方鍼灸を活用した日本型医療の創成に我々鍼灸師はどうか関わっていくか”
という問題のパネルディスカッションだった
座して待っていても国は動かない
鍼灸師の団体、学会が一つになり卒前、卒後教育に取り組む
特に卒後教育では学会や研修会に参加した鍼灸師の評価システムをつくり
一定の基準を満たした鍼灸師を認定、専門、鍼灸師として登録し
例えば保険の同意疾患については、同意書なしで保険治療ができるようにする
同意書については非常に困難な問題ではあるが
業団体が動かなければ100年経っても変化は訪れない
現在医学部の一部で鍼灸の実技や講義が行われているが
医学生にはとても好評で目を輝かせて鍼に興味を持つそうである
こういった医師が世に多くなればおのずと鍼灸医学への理解も深まり
病院との連携を深めて患者さん中心の真の”統合医療”が実現するはずである
数年以内には全ての医学部で鍼灸医学が単位に組み込まれる見込みで
今後10年程度で国家試験を合格した新しい世代の医師たちは
鍼灸医療に格段の理解を示すはずである
それまでに我々鍼灸師は大幅な資質向上と研鑽を積みあげて
患者さん中心の日本の新しい医療に西洋医学と対をなす医学として
認められる日が来ると信じている