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狭心症の一症例

70代♀

狭心症による息苦しさ・胸苦しさ・胸痛

20年前に冠状動脈にステントOpe

ニトロを使用するが一ヶ月間症状に変化なし

脈は沈虚按じて無力

舌下静脈怒張

弁証は肝腎陰虚症

左照海に蓮風鍼3番を20分置鍼

置鍼中より胸が開き呼吸が楽になり主訴は消失

経過は以後良好

昨日循環器の検査を受けるが全て異常なし

脈は中位で滑脈に変化

舌下静脈怒張は軽減

弁証を見直して症状が激変した一症例だった

狭心症=水分摂取の誤解

二人の狭心症の患者さんの症例

70代♂

主訴:胸苦しさ・下腿浮腫

脈診:濡脈・緩不足

舌診:淡紅・滑苔

水分摂取:夜間に1リットルの水を飲む

60代♀

主訴:胸痛

脈診:滑実

舌診:淡紅・白膩苔

水分摂取:一日2リットルの水分を摂取

お二人ともつとめて水分摂取されていた

結果として湿邪が影響した軽度の「狭心症発作」であると考えた

根拠は舌診で「滑苔」「白膩苔」とどちらも湿邪の停滞が認められたこと

叉、昨日発作が起きていること

昨日は冷えて一日雨が降っていた

外湿邪が内湿に影響したと考えられる

その上男性は下腿の浮腫が認められている

厥陰腎経の「照海」に鍼をし

治療直後に小便排泄し、下腿浮腫は軽減した

お二人には口を酸っぱくして水の取り過ぎは危険であることをアドバイスした

全ての狭心症の患者がドロドロ血液「お血」ではないということを知って欲しい

水の取り過ぎが湿邪という邪気になりうるということだ