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首肩こり・頭痛

R・S 52才

20年以上首や肩の凝りに悩まされ、週に2~3回接骨院に通っていました。 体が固いし仕事も忙しいから仕方がないと諦めていました。そんな時当院を紹介してもらいました。 初診では、とても丁寧に体質を見極めていただき、今一番必要な治療を考えてもらえました。鍼治療では痛みに弱いので一番細い針にしてもらい、ほとんど痛みを感じることなく有難かったです。 鍼治療をしてもらって、すぐに首や肩のこりがなくなり頭痛もなくなりました。また、1年に何回もかぜをひいたり、声が出なくなったりしていたのに、そんな症状がなくなり、鍼治療、東洋医学のすごさを感じています。 信念をもって治療してくださる先生と、明るくてきぱきと働いていらっしゃるスタッフの方々に元気をもらっています。

肩こりと後渓 その2

後渓は手太陽小腸経の兪木穴であり、督脈の主治穴です。

臨床経穴学では、督脈を通じさせることで痙攣を抑えたり、太陽経の疏通を促すと記載があります。

北辰会方式では、後渓は心肝の清熱作用、胆経の調節、陽気の調節の作用があるとされています。

心肝気鬱、心肝火旺、肝鬱化火など内熱傾向がある場合に用いると、数回の治療で寛解する例を経験します。

また、食いしばり(TCH)を併発している方には、聴宮や聴会など、

三叉神経領域の刺激を加えるとさらに効果的と思われます。

今後、肩こりの症例を蓄積して、より有効な治療を検討していきたいと思います。

肩こりと後渓

こんにちは、長岡哲輝です。

肩こりを主訴に、当院を受診される患者様は非常に多いです。

肩こりは、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、胸郭出口症候群などの運動器疾患によりおこるものと、

ストレートネックや不良姿勢、上肢帯のアライメント以上などの機能的な障害によりおこるものがあります。

そのどちらにも、大きく影響しているのがストレスです。

東洋医学的には、「肝鬱気滞」と考えられます。

肩こりに対する治療は、頸肩部の筋緊張部や支配神経に対して鍼治療(鍼通電)を行うのが一般的ですが、

肝鬱気滞がベースにある場合、「後渓」が有効な場合が多くみられます。

つづく・・・

頸肩こりへの少数鍼治療

40代男性

主訴:数年前からの頚肩部痛

整形外科ではレントゲンで頸椎ヘルニアの診断

上肢のしびれはなく、頸椎の運動痛(-)

上肢反射正常、握力正常

患者さんは強い頸肩部の痛みを訴える

触診では頸肩部の緊張は認められないが、熱感が著明

四診合参し弁証は:肝鬱化火

処置は右肝兪に置鍼

治療後少し休んでいただく

治療後は痛みは半減

運動不足とストレスで気滞~内熱が上亢した状態で

暫く週に一度通院すれば治癒する見込み

患者さんの肩こりの訴えと筋緊張は一致しないという一例

整形外科でのレントゲン検査だけで

頸椎ヘルニアの診断ははあてにならないという一例でもある

枕なしはダメ

ある患者さんとの何気ない会話で

右肩の痛みは鍼の効果でしばらく楽になります

で、朝起きたらもとに戻ってしまいます

この患者さん20年間枕なしで生活されていた・・・

早速その場でロフティーの快眠枕をオーダーして

低めの2号サイズの枕を購入された

これで長年の右肩の痛みから解放されるでしょう

大人が枕なしで夜寝ることはいかなる理由があってもだめですよ

頚肩部痛と空間論

鍼灸専門である当院では

肩こりが主訴でもかなり慢性化して重症か

頚椎の異常や、頚肩部の痛みを訴える症例が多い

いわば市井の按摩さんで楽になるような方は来院されない

数年来の痛みや凝り不快感、頭痛やのぼせ耳鳴り眩暈を伴う複雑な症例でも

現在の研究テーマである「空間論」による

気の偏り「偏在」を整える目的での少数鍼が

威力を発揮する

空間的な気の偏りが整っていくと

治療中に患者さんが変化に気付き

「気の動き」を自覚し、緊張が緩み、寒熱の偏りが整っていく

治療後の変化に「スゴイ!」「何これ!」と驚きの声を上げることが珍しくない

頚肩こりの弁証

頚肩こりは初診患者さんの30%に見られるありふれた症状

しかし、原因は多岐にわたるので

きちんと治すためには東洋医学的弁証論治が必要だ

【西洋医学による原因】

1・姿勢の不良

2・頚椎の異常(変形・アライメントの異常)

3・頚椎椎間板ヘルニア

4・肩関節疾患に随伴するもの

5・顎関節症やかみ合わせの不良・歯列の乱れによるもの

【東洋医学による原因】

1・気滞(気の滞り)

2・お血(血の滞り)

3・肝陽上亢(陽気の亢進)

4・肝鬱化火(怒り等の感情の高ぶること)

5・肝火上炎(気が強く上に突き上げ熱化すること)

6・腎陰虚による陰虚陽亢(顔のほてり等も伴う)

7・血虚(血の不足)

8・気血両虚(気と血の不足)

9・湿痰(水の停滞)

10・空間論による気の偏在

ざっと挙げるだけでこれだけ分類されるので

初診時には肩こりと言えども詳細な問診が必要不可欠だ

筋の緊張を緩める治療でもある程度良くなるが

慢性疾患を根治するためには弁証が絶対必要である

また、随伴症を伴って肩こりがある場合には

一般的な局所治療だけでは、鍼の数が増えていくだけで

医療とはいえなくなる

たかが肩こりであっても、医療として鍼灸治療を行うか否かで

技量の差が如実に出るのである

ただの”慰安ハリ”でなく、あくまで”医療”として

治療を考えているかが大切だ

子供の噛み合せ不良と肩こり

中学生♀

慢性的な頑固な肩こり

歯並びを診ると奥歯だけが噛み合っていて

噛み合せても他の歯は全く浮いた状態

矯正歯科でワイヤーブラケットで矯正中であるが

治療が終了するまで数年かかりそうである

頑固な肩こりの原因はこの噛み合せの不良にあった

左右の胸鎖乳突筋が異常に緊張しているので

僧帽筋(肩の筋肉)も影響して石のよう硬い

矯正歯科と協調して治療が必要な症例だ

お子さんのひどい肩こりは歯のかみ合わせをチェックが欠かせない