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あひる座りにご注意

畳の生活をされている女性に多い”あひる座り”

正座の姿勢で膝を曲げた状態で足を外側に広げる座り方

股関節の可動域が内旋は緩く、外旋が硬縮(パトリックテスト陽性)

仰臥位で足関節が内反していることが多い

この座り方は女性に多く仙腸関節が不安定となり

慢性腰痛や股関節痛の原因となることが多い

股関節が元々柔軟な人は問題ないが

股関節が硬い場合は注意が必要

心当たりがある人はいませんか?

仙腸関節機能異常

いつの時代でも来院患者さんで多いのが腰痛

腰痛の治療で仙腸関節の動きが悪い人に対して

仙腸関節の可動性を良くする鍼治療をすると

驚くような効果を示すことがある

ゴルフによる急性腰痛の男性に対して

仙腸関節へのアプローチをした結果

「全く痛みがなくなった!」と喜びのお電話があった

画像診断で問題があっても痛みが消失する事実は

痛みの本質を局所で判断しない東洋医学の知恵だ

シュモール結節による腰痛

中学生男子

整形外科で腰椎に複数シュモール結節が認められ

リハビリ通院するも全く変化なく

20分椅子に座っていられないほどの痛み

当院受診3ヶ月経過し90分座っていられるようになるも

高校でテニスをしたいというので

信頼する脳神経外科の医師にコンサルタントを依頼する

MRI再検査で腰痛の原因がシュモール結節にないことの説明を受け

鍼灸治療の継続と体が硬いのでストレッチ体操をするようになった

医師の説明で親子共に安心されたので

心理的に追い詰められた状況から

(高校で運動ができないのではないかという不安感が強く)

解放されたのか、経過は良好で身体も柔らかくなってきて

4月からは念願のテニス部に入部する目標ができ表情も明るくなった

私と信頼関係にある専門医のひと押しが有効であった症例

鍼灸師の不養生

27日の朝

筆者自ら治療院内でぎっくり腰を発症!

電動ベッドの電源を入れようとしゃがんだ瞬間

ピキッと左の腰に痛みを感じ

1時間程でで徐々に痛みは広がり前に屈めなくなってきた

これはヤバい!

自己診断でL4/5の椎間板障害だ

早く来たF先生に早速鍼を打ってもらい

診療開始・・・するしかない状況

その日は3回治療を受け、なんと無事夜の勉強会を開催できた

翌日は運よく休診日、一歩も外出せずに妻に鍼を打ってもらい

楽しみにしていた夜の飲み会はドタキャン

発症4日目の今日はようやく屈めるようになり、ほぼ治癒となった

スタッフのお陰で多忙な週末の診療をこなすことができた

こんなに腰を痛めたのは20数年ぶり!

仕事に穴を開けずにすんで

鍼灸師で良かったと思った4日間でした

虚側の天枢で腰の激痛が著効

40代♀

腰の激痛が3ヶ月続き

整形外科や接骨院で治療を受けるも悪化の一途

空間診で右天枢(健側・虚側)に1番鍼で補法

右腎兪に補法で置鍼

2診目には痛みが9割軽減する

この患者さんは脈診で沈虚、素体は虚証

弁証は脾腎両虚証

K先生の虚側の天枢の補法が著効したという症例

〔〕

心神不安による腰痛

大学教授50代

超多忙で、休みがなくストレスフルが恒常化

右の腰痛が慢性化して治らない

気逆を認め、百会右に圧痛が著明

百会右に蓮風鍼3番で20分置鍼、10分間休憩

治療後は気色がよくなり

あれほど取れなかった右腰痛がスッキリして楽になった

実証で一本の鍼を打つ経穴の有効性が確認できた場合

置鍼時間を15分~20分

場合によっては30分と長くすることで

治療効果を上げることができることが実証できている

とても合理的な北辰会方式の特徴

中高年の女性の急性腰痛

中高年の女性で急性腰痛が、腰椎・胸椎圧迫骨折であることは珍しくない

腰椎圧迫骨折はレントゲン写真で診断できることがほとんどだが

MRI検査で診断されるケースもまれに遭遇する

よって、急性腰痛で寝起きの痛みが最もつらく

腰椎棘突起に叩打痛が認められる場合は、必ずレントゲン検査を依頼するようにしている

レントゲンで異常がなくとも経過が悪い場合にはMRI検査も必要

腰椎に異常が認められない急性腰痛と比較して

治癒までの経過と養生法が全く異なるので、検査と経過の説明が大切だ

軽症でも痛みが軽減するまで1ヶ月程度かかることもある

しかし、鎮痛剤やコルセットに比較すると治癒までの期間が短縮されるので

鍼灸治療は相対的適応症と考えている

急性腰痛の養生法

急性の腰痛はこの季節に多い疾患の一つ

多くは風寒邪の影響を受けて発症するが

発症後2~3日はカイロや温泉等で温めると、悪化するので注意が必要だ

今日も坐骨神経痛が発症して温泉に3日続けて入り悪化した症例や

ぎっくり腰で自宅で入浴し、さらにカイロを貼ってて悪化した症例

に遭遇した。初期は関節や筋肉に炎症が起き、熱による痛みが主体なので

冷湿布で冷やして安静が必要であるが、

安静にできない場合は自宅ですることは冷湿布で冷やすことだ

多くの場合温めてはいけない

動けない程の腰痛であれば、要請があれば往療に伺うことも可能なので

無理に来院されるよりも冷やして安静が一番

腰椎すべり症

外科的手術を示唆された腰椎辷り症が

鍼治療により短期間で治癒した

患者さんご自身が感想を書いて下さったので、原文をそのまま掲載させていただく

60代♀

わずか、1分足らずで済む朝の洗顔が、一番恐怖でした。

胴体を締め付けられる息苦しさで思わずうめき声が漏れます。

4年前に整形外科で「すべり症です。5年以内に手術をすることになります。」

と言われました。我慢も限界に迫り、いよいよ覚悟を決めた矢先、

鍼治療を勧められました。

一回目の治療で「治る!」と実感できた事は驚きでした。

メスも投薬もありません。痛みすら感じない治療なので不安は何一つありません。

今入院は困る事情があるなかで、数回の治療で済み、本当に何もかも救われました。

※弁証は腎虚腰痛、補腎の処置で蓮風鍼3番一本使用

胸椎圧迫骨折

70代♀

月に1~2回鍼で健康管理をされている患者さん

今日はお姉さんが付き添い来院された

数日前から腰痛発症し

2~3日前から寝起きが困難になったとのこと

トイレに行くのに10分以上かかっている

腰の運動痛は全て(-)

ベッドサイドでの運動痛も(-)

弱冠の微熱があった

右腎兪を触診すると熱がある

腰椎の叩打痛検査をすると上部腰椎で痛みが響く

直感的に圧迫骨折を疑い

近隣の外科に紹介状を持たせレントゲン検査を受けてもらった

結果は「第12胸椎の圧迫骨折」の診断

フィルムも貸し出してもらい写真でも確認した

圧迫骨折は3週間以上安静臥床するしかない

家事仕事も不可なので入院を勧め

姉の近所の病院に依頼することになった

腰痛でも圧迫骨折だけは鍼灸の適応外なので

正確かつ迅速な診断が必要である