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脳と皮膚の関係

昨日まで愛媛県松山市で

第63回全日本鍼灸学会全国大会に参加した報告を

印象に残った講演は

桜美林大学教授 山口 創氏による

「身体接触によるこころの癒し」

原始杯の最も表層には杯分割が進んだ行く末は

”脳と皮膚”に変化するということを学んだ

皮膚は第2の脳ともいわれている理由だ

手足の末端の皮膚を軽くなでるだけで

認知症の老人の表情が明るくなったり

手足の動きが良くなることは、

当院の施設への往療で実績を上げていることでも証明されている

鍼灸の経絡経穴はすべて皮膚のごく浅い部位に存在するのも頷ける

来年は福島県で開催される

来年参加すると”認定鍼灸師”という学会内の資格が取得できるので

今後は研究の軸足を置いている「北辰会」に影響がないように

全日本鍼灸学会とは距離を置くつもりだ

鍼灸学会学術大会

5月17日18日に

愛媛県松山市ひめぎんホールで

第63回(公社)全日本鍼灸学会学術大会が開催され

例年通り大会に参加するので、週末は休診させていただきます。

今月は月末まで休診日は全部学会、会議、などで休みがなく

今夜は診療が終わってから小牧で執行部会

体調管理のために鍼治療を受けて癒されています

全日鍼灸学会に入ろう

我が国の鍼灸医学の中心的な学術団体に

(公益社団法人)全日本鍼灸学会があって(JSAM)

正会員数は約3,100人である

(鍼灸師・鍼灸学校教員・医師・歯科医師を含む)

一方、2,000年以降、鍼灸学校は約4倍に増加し

鍼灸師の就業人口は10年間で2万人増えて約9万人となった

鍼灸を生業としている鍼灸師の学会加入率は

僅か3.4%である!!

少なくとも鍼灸を医療として考え、学術の研鑽をする気があるなら

たった1万円の年会費のこの学会に加入しないことが理解できない

今年も5月に全日本鍼灸学会学術大会が香川県で開催され

約2,000人の鍼灸師が集うことになる

将来益々鍼灸師の区別化(差別化と言ってはいけないそうだ)が進んでいき

勉強しない鍼灸師は生き残っていけなくなるだろう

医療連携によるEBM

EBMとは「根拠に基づいた医療」

エビデンスとはその治療法が良いとされる根拠

似ているようで大きく意味が異なることを

昨日の鍼灸学会研修会で学んだ

講師は(一社)日本統合医療支援センター代表理事の織田聡医師

≪統合医療とは≫

患者さんの愁訴や疾患に対して、適切な治療法や予防法を考えるとき

日本の標準的治療である西洋医学の枠を超えて

様々な補完代替医療(鍼灸治療もそのひとつ)を含めた選択肢を提示し

患者さんの価値観やあらゆる背景を勘案しながら

生き方をコーディネートする医療である

このような統合医療を実現するには

医療機関と鍼灸治療院が連携することが必須である

鍼灸師と医療機関の連携を日本型の統合医療の原型と位置づけ

全国にネットワークを作ろうとしているのが

新たに発足した日本統合医療支援センターである

登録された医療機関の医師から鍼灸治療院を紹介することができるようになると・・・

例)週に2回の鍼灸治療続けている中で

紹介元の医療機関に月に一度受診することで

医師によって鍼灸治療の客観的な評価ができ

この情報がフィードバックされると膨大な鍼灸のEBMが集積される

今の日本の医療の中心である西洋医学の医師によって評価された

質の高い鍼灸治療が広く認知されるようになる可能性を秘めているのである

鍼灸師全体のの資質向上が必須であることは言うまでもない

(一社)日本統合医療支援センターHPは
http://www.jscim.or.jp

第41回伝統鍼灸学会

京都洛西の地で第41回伝統鍼灸学会学術大会が開催され

スタッフ等5人で参加してきた

総括すると、西洋医学寄りの鍼灸治療ではない

伝統医学としての鍼灸治療にフォーカスされた

学会としての魅力を感じた

北辰会の存在はこの学会にとても大きな刺激になっている

経絡治療中心であった伝統医学に北辰会(中医学)が加わり

日本伝統鍼灸におけるグローバルスタンダードを

将来海外に発信することは

この学会の重要な役割であるはずだ

第62回学術大会参加

(公社)全日本鍼灸学会学術大会(九州大会)

スタッフ6名と2日間参加した

症例や研究報告の演題が279題

大会場でのシンポジウムや基調講演、セミナーが10題

実技セッション3題

ランチョンセミナー2題

その他ワークショップ・市民公開講座と盛り沢山であったが

最も印象に残っ講演は、我々と流派は違うが

鍼灸臨床50年の首藤傳明先生の言葉だ

「以下要約」

毎日の臨床の理想の姿として

天皇陛下の心臓手術を担当した順天堂大学心臓血管外科教授

天野篤氏の言「手術中は頭を使っているのは15%くらいです。

85%くらいは反射的に手を動かさないといけない。

例えばピアニストに似てますよね。今弾いているところの

先の楽譜を見ているように、外科医は手術の先にあるところを見ています」

脈を診る、腹診をする、皮膚を触診する、経穴を探る、

鍼を持つ指がしなやかに動き、頭で考える前にツボに

指が止まり、鍼を打つ。勿論理論的な裏付けがなされた上で・・・

技術は突き詰めるとき”技”ではなく”道”に達する

プロフェッショナルとはかくあるものと思っている

僕は不器用なので、並み鍼灸師の3倍努力している

日々全力投球、精進を続ける大先輩の言葉は重い

(公社)全日本鍼灸学会HP http://www.jsam.jp/

大会内容の演題を見ることができる

宇宙科学と鍼灸

6月10日開催の「第61回全日本鍼灸学会」において、

「宇宙科学の視点からの鍼灸医療の可能性を探査する」と題して、

明治国際医療大学の今井賢治教授と岩昌宏准教授を座長に、

内閣府の田中一成参事官、明治国際医療大学の伊藤和憲准教授、

きぼう利用プロモーション室から小林智之室長を登壇者に迎えて行われました。

詳細は、以下のアドレスにてご覧下さい。

夢があってイイですね

http://kiboforum.jaxa.jp/learn/activity/120608.html

休診のお知らせ

休診のお知らせ

23日(水)は研修会のために休診させていただきます

24日(木)通常の休診日です

25日(金)は診療いたします

鍼灸学会中部支部学術集会

昨日は一日名駅のウインク愛知で開催された

「(社)日本鍼灸学会中部支部学術集会」に参加してきた

特別講演が3題、一般演題が19題の発表があった

私が来年の鍼灸学会学術大会三重大会で症例報告をする予定なので

会員の発表の仕方、内容を拝聴し参考にさせて頂いた

印象としては、疾患の著効一症例の報告が多く

もっと多くの症例の集積をして有効率をデーターで示すと

鍼灸のEBM(科学的根拠)に繋がると思うが

日常の多忙な臨床の合間におおくの症例データーを

集積するのは実際には大変な作業だ

12月には小牧市での舌診の講義も控えて準備を始めているし

来年の研究発表の構想も考えているところである

[http://www.n-acp,com]

鍼灸学会中止

(社)全日本鍼灸学会の全国大会の中止が決定した

今年は茨城県のつくば市の国際会議場で開催予定だったが

今回の大震災の影響で中止が決まった

今年で60回になる記念の学術大会であった

準備に奔走された開催県の関係者にとっては苦渋の決断であったと思われる

二千人を優に超える参加者、数百の症例報告、パネルディスカッション、基調講演等々

毎年スタッフ全員で参加し鍼灸医学を幅広く勉強する良い機会で楽しみにしていた

茨城県も大きな余震が続き、原発の動向も予断を許さない状況ではやむをえまい