冬至と陰陽
今年の冬至は12月22日
北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日で
太陽の出る時間が一年で最も短くなり
次の日からは徐々に長くなる
”陰極まって陽に転じる時期である”
古代は日時計によって天地の陰陽の動きを観察していた
夜は月の満ち欠けによって海水の高さが違うことを知った
農耕民族の発想があって「陰陽の法則」が生まれたのである
今年の冬至は12月22日
北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日で
太陽の出る時間が一年で最も短くなり
次の日からは徐々に長くなる
”陰極まって陽に転じる時期である”
古代は日時計によって天地の陰陽の動きを観察していた
夜は月の満ち欠けによって海水の高さが違うことを知った
農耕民族の発想があって「陰陽の法則」が生まれたのである
≪黄帝内経・素問≫陰陽別論篇 第七
第一章
中国古代医学の基底には生気気象学がある
すなわち五臓はそれぞれ特定の季節に機能亢進を起こし
特徴òU的な脈状を示す
春は肝の機能が旺盛となり脈は弦脈を示す
夏は心、脈は鈎または洪脈
秋は肺、脈は毛脈
冬は腎、脈は石または沈脈である
このように季節と五臓と脈は相対している
臨床での脈診も季節の変化を考慮して診る必要がある
≪黄帝内経・素問≫陰陽離合論篇 第六
第一章 第三節
宇宙の構成を考えると
天は円蓋のごとく地を覆い
地は平方に広がり万物をのせている
その地上に今まさに万物(この場合は植物の芽)は発生しようとしている
根茎として未だ地中に潜伏し、
萌芽として地上に顔を出さないものを名付けて「陰処」という
名付けて地中という陰の中に居る”陰”(すなわち根茎)という
根茎から出た芽が土壌を押し退けて地面にぶつかり
まさに萌芽としてはほんの少し地上に顔を出そうとしているものを
名付けて地中の”陰”の中にいる陰茎からでた”陽”(すなわち萌芽)という
”陽”は”陰”の供給する精すなわちエネルギーをもった栄養素を使って萌芽を成長(異化)させ
地上に真っすぐに伸ばしていく
”陰”は土壌中から”精気”(栄養素)を吸収し、これを同化して貯蔵し
時に応じて陽に向かって放出し、成長を支持し、管理する
これが植物における陰陽の法則である
≪黄帝内経・素問≫陰陽離合論篇
第六 第1章 第2節
地上に於ける陰陽は太陽の運行によって生ずる
日本人にとっては、太陽が北半球上にある時に陽であり
南半球にある時に陰である
故に陰陽とは地上における太陽エネルギーの存在様式である
この法則、原則が地上における物質の存在とその変化
生命の発生とその展開を可能にする
その結果として、現象世界は千変万化する
すなわち、十百千万と数えきれない陰陽変化の形を示すわけである
≪黄帝内経・素問≫陰陽離合論篇 第六 第一章より
天地に於ける陰陽の法則、原理とは、
太陽と月の運行によって地上に起こる陰陽の盛衰とその推移である
一日なら昼夜、明暗の交替、一か月なら月齢の変遷
一年なら四季の寒暖の推移である
この天地における陰陽の推移は地上にある全てのものに影響を与える
人体もその例外ではない
之を人体の方から言えば、人体が天地の陰陽の変化に反応する
即ち「人亦之に応ず」である
地上の水気が陽気(太陽の熱)によって熱せられて気化する
陽は上に上がる
上がっていくと今度は徐々に冷やされて陰に転嫁する
陽になって上がっていった極点が雲になる
そして、雲から雨になって完全な陰の形をとって地上に降りてくる
雨の大本は地上にあるという
陽極まって陰になり陰極まって陽に転嫁する
季節の変化は、冬から春、春から夏へと陽気が盛んになるが
夏を過ぎると秋風が吹いて冬が来る
まさに、極点に達すると異極に移行するということだ
これが自然界における陰陽の法則である
ヒトはこの陰陽の移り変わりの中で生かされてる
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口渇はのどが渇いて水分を欲することをいい、水分摂取を適度に必要とする
口乾、口燥は、口の中の乾燥をいうが、多くの水分を摂取する必要は必ずしもしない
この判断は東洋医学の専門家に任せるべき
口渇は体内の津液の量や散布の状態が反映されており
乾熱・虚実を弁証するときに非常に参考になる
1)口乾:口中の水分(陰液)不足=陰虚傾向
舌の色は紅色、降紅色、舌苔は無苔、
2)口渇:水分を欲するという口の渇き=内熱傾向
40代♀
素体としては冷え症
根菜類や生姜などで温補のために食養生をされている
しかし、夏至を過ぎてこの猛暑
内熱をこもらせている
この時期に体を温める食品は逆効果
夏は旬の夏野菜で体の内熱を冷ます必要がある
季節の陰陽に合わせた食養生が必要なのは言うまでもない
≪黄帝内経素問≫より
現代科学は宇宙を構成する基本要素として、物質、エネルギー、情報を挙げる
情報とは、物質とエネルギーの存在様式である
中国古代においては、世界は形と気より成ると考えられていた
形とは物質に当たり
気とはエネルギーに当たる
エネルギーとは仕事をする力である、者を動かす力である
形と気の存在様式を陰陽、五行、三才という
陰陽は天地においては太陽エネルギーの存在様式である
五行は天地間のすべての物事、物質と現象の存在様式を5つのパターンに分類、整理する枠組みであり
相生相剋というフィードバックシステムをもつ運動の原理である
三才とは天地人である
古代の中国人が考えた宇宙を構成する基本要素である
宇宙内のすべての物質はこの天地人の間に存在する
三才は陰陽、五行と共にこの医学の重要な枠組み概念を構成しており
この医学が宇宙論的視野を持つのはこの三才によるのである
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「気逆」とはヒトの体を巡航している気の流れが乱れ
上に突き上げることをいう
様々な症状を引き起こすので厄介だ
きっかけはここでも「ストレス」
発作的に咳がでたり、頭痛、耳鳴り、眩暈、血圧上昇、不眠、等々
風邪でもないのに急にせき込むことがある
之を「気逆咳」という
素体として心肺の熱傾向をもち、何らかのストレスが誘因となって
発作的にせき込む
治療は清熱・降気
治療予後は非常に良い
真面目で頑張り屋に多い
「鈍感」になることである
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