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不安について

不安になったり、心配事があって気分が落ち込むことは誰にでもあります。

しかし、病的な不安は日常の些細なことでも過度に不安を感じて、それがなかなか頭から離れません。

不安が長期間続くと、胸がドキドキ、冷や汗、呼吸がしにくいなど身体症状が現れます。

このような状態を「不安症/不安障害」といいます。

実は、「不安障害」は「うつ病」よりも多いと言われています。

鍼灸院でも遭遇することの多い病態です。

不安を感じている人は、表情や仕草、話し方に表れます。

たとえば、目を細める、眉にシワを寄せる、下唇を噛むなどは、不安を感じているサインです。

眉をハの字にした、こんな顔→(´・_・`)も不安そうな様子を感じます。

つづく・・・

顔面神経麻痺(ベル麻痺)著効

以前ブログで紹介した、顔面神経麻痺の症例に鍼治療が著効したので、報告します。

この症例の詳しい病歴はURLからご覧ください。
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72765398.html

来院時、顔面の筋肉の動きはほとんど無く、顔面神経麻痺のスコアは、

40点満点中、8点と重症でした。

神経生理学検査のENoGという検査では、正常な側と比べると顔面神経の働きは10%以下でした。

※ENoG(Electro neuro graphy)は顔面神経に電気刺激を与え、

表情筋の活動電位を測定する方法。正常な神経と、変性した神経の割合を調べることができる。

75%以上は予後良好で、10%以下は予後不良と言われている。

3回の治療で表情筋の動きはほぼ正常に戻り、

スコアは8点→30点と劇的に変化しました。

この症例から学ぶこと

顔面神経麻痺は、発症後2~3日で神経の変性が始まると言われています。

また、発症2週間を過ぎると治癒率は30%と低くなります。

この症例では、発症の翌日にステロイド、抗ウイルス薬の治療が開始できたこと、

また、1週間以内に鍼灸治療を併用したことが、症状改善につながったと考えます。

顔面神経麻痺を発症した場合、すぐに西洋医学の治療を受けること、

早期(1~2週間以内)に鍼灸治療を併用することが重要です。

顔面神経麻痺の症例

40代 男性

主訴:右顔面神経麻痺

現病歴:1週間前にカゼをひいた後から、口が開きにくい、目が閉じないなど、

顔面の動かしづらさを発症。D病院で顔面神経麻痺と診断され、ステロイド、抗ウイルス薬開始。

現症:柳原法8点(重症)、表情筋は軽度収縮あり

現病歴を詳しく聴取すると、カゼを引いている状態で無理に仕事をしたとのこと。

もともと呼吸器系が弱く、カゼをひきやすい体質だった。

西洋医学的な病態:末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)

東洋医学的な病態(弁証):風湿熱、空間右上の気の偏在、脾胃湿熱

治療:翳風、外関(顔面神経走行部)、右胃兪(空間の歪みの調節)

顔面神経麻痺は、東洋医学的に外感の邪(外から体の中に侵入する邪気)が原因です。

特に、風邪、湿邪、熱邪などが経脈に侵入すると麻痺を発症します。

主訴を発症した前日は、春一番が吹き、風が強く、日中の気温が急激に上昇した気候でした。

このような気候の場合、「風邪」が体に侵入しやすい状態となります。

もともと呼吸器系が弱い人は、衛気(体をまもるバリア)が弱っているため、

容易に外感の邪を受けてしまします。

顔面神経麻痺は、再発する場合もあるため予防法として、呼吸器系の症状をコントロールして

衛気を高め、免疫力を落とさないことが重要です。

年末年始の休診

【年末年始の休診】

12月29日(金)休診 大掃除
   30日(土)休診 
   31日(日)休診
  1月1日(月)休診
    2日(火)休診
    3日(水)休診
    4日(木)休診
    5日(金)診療開始

以上よろしくお願いします

「肝」の研修会

今日は午後から毎年恒例の「肝」の研修会

スタッフ、外部参加者合わせて12人でこの後浜松まで移動し

午後は休診となります

モクサアフリカの活動

世界鍼灸学会連合会学術大会に参加して

世界中の鍼灸に関わる人々の研究や交流ができたことは大きな収穫だった

なかでも注目したのは

アフリカで蔓延している結核とエイズの撲滅に向けて

お灸を広める医療ボランティア活動を続けている

「モクサアフリカ」という団体の報告だった

アフリカで蔓延している結核・薬剤耐性結核に対して

足三里にお灸することによって結核が治っていくことを経験

RCTの結果によりお灸が素晴らしい効果をあげることが証明された

僅か数人の鍼灸師が南アフリカやウガンダに赴き

現地の看護師を通してお灸の指導をし

お灸の技術を覚えた看護師が

患者さんに伝え、患者さんが自ら毎日お灸をして健康を取り戻している

抗生剤に比べるとお灸は比較できないほど安い医療

一年間のモグサ代が1週間分の抗生剤と同等のコストで

しかも副作用はほとんどなく安全で、感染症のリスクがなく

感染症を治すことができる究極の医療がお灸なのだ

11月12日名古屋市聖霊病院でモクサアフリカの創設者

マリーン・ヤングさんの講演会があるので(無料)

興味がある方は是非参加を

[http://moxafrica-japan.strikingly.com/]

フレイルとはその5

身体的フレイル、社会的フレイル、精神的フレイルの

3つが悪い作用を及ぼし合って

悪い方向にベクトルが進むと

要介護になってしまう

この「フレイル・サイクル」をどこかで止めなければならない

以下続く

http://www.n-acp.coom

鍼灸治療と医療連携

全日本鍼灸学会学術大会、北海道大会に参加

最も印象が残ったセッションは

「開業鍼灸師における医療機関との連携」

地域の中核病院等との医療連携を20年積み重ねた開業鍼灸師と

連携先の産婦人科医、脳神経外科医、循環器科医師との医療連携の在り方を

ディスカッション

患者さんが安心してかかれる鍼灸院とは

鍼灸で何でも治ると患者さんを抱え込まず

解らないところは医師に紹介状を書き

画像診断や西洋医学的な病名診断を得ることも大切

自分も内科医、脳神経外科医、外科医、神経内科医、心療内科医、リウマチ専門医

などと医療連携をしてるが、更に連携医を増やす必要を感じた

魚の脂

魚の油はオメガ3系といい

オメガ3系の脂質をしっかり食べていたグループの方が

食べなかったグループよりも生存率が高い

ナッツなどのオメガ6系の脂質と

オリーブオイルなどのオメガ9系の脂質を摂取したグループは

これらの脂質を全て控えるように指導を受けたグループの

動脈硬化の発症率を比較すると

脂質を多く摂取したグループの方が30%低いということが解っている

このことにより、少なくとも一般的な魚の油

植物性の油、そしてオリーブオイルは

積極的に摂取したほうが健康に良いことがいえる

以下次回に続く

不妊鍼灸勉強会

昨日京都で不妊鍼灸ネットワーク主催”第2回公開講座”

をスタッフ4人で受講した

不妊で悩むカップルが急増している

体外受精を受ける女性が高齢化

40歳以上の方が2006年は30%

2015年は57%とは驚くべき数字だ

当然不妊治療の専門クリニックも急増し

国内に約300施設あって

米国をはるかに抜いて数では世界1だそうだ

全てのカップルが妊娠することは不可能

しかし適切な検査と鍼灸治療で妊娠するカップルはもっと増える

醍醐渡辺クリニックの渡辺浩彦医師の言葉が印象的だった