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風邪にご注意

昨日までの寒さで

風邪の患者さんが多い

殆ど風寒表証なので

合谷や外関の鍼

少商の刺絡で殆ど早期に寛解する

寒気を感じ,熱がなければ

肩甲骨の間の上の方に

カイロを貼って温めると初期で収まることが多いので

風邪をひきやすい人は、貼るカイロは常備しておくと良い

但し寝るときは禁忌です

慢性の咳には投薬よりも鍼灸が効果的

FACE BOOKに「海外鍼灸ニュース」というサイトがあるのでご紹介する

主に英語圏の鍼灸に関するニュースをシェアしており

科学とは別体系のエビデンスを重要視する上で

科学での証明が難しいものの

それでも現代社会における科学の影響力を借りていきたいと考え

エビデンスの報告の多い海外からのニュースを伝えている

http://healing-studio.com/seki.html

ウイルス性胃腸炎に鍼灸と漢方薬

この時期所謂”胃腸風邪”が多い

西洋医学的にはウイルス性胃腸炎

この疾患に有効な西洋医学の薬はない

漢方薬にはこの疾患に特効薬があるのはあまり知られていない

藿香生気散(一般名カッコーサン)だ

弁証:外感風湿・内傷湿滞

病証:腹痛・下痢・嘔吐・心窩部の痞え・頭痛・発熱・自然発汗しない

舌診:白膩苔

鍼治療は内関・公孫

一昨日子供のウイルス性胃腸炎から感染した母親に対して

鍼治療後に藿香生気散を3回分差し上げた(資格上販売できないため)

翌日「鍼と漢方薬は最強の組み合わせです、お蔭様で母子ともにすっかり回復しました」

とFaceBookからお喜びのコメントが届いた

藿香生気散(カッコーサン)はドラッグストアには殆ど置いていないので

取り寄せして家庭のの常備薬として備えておくと安心

インフルエンザが増えてきました

日本国内ではこの1週間でインフルエンザ患者が100万人増加したそうだ

最近はイナビルを1回吸入すると高熱が早く下がるようであるが

その後解熱消炎鎮痛剤などを内服していると

内熱をこもらせて長引くことがある

5日間は外出禁止令となっているが

解熱後に早期に鍼治療をすることで早期治癒が期待できる

勿論普通の風邪は鍼灸の得意疾患であることは

通院患者さんはよく知っている

脈診による風邪の診たて

風邪の邪気が体表で生気と戦っているとき(邪生闘争という)

少しく寒気がしはじめる、この時脈診をすると平生の脈と比べて

脈が浮いて強くなる、風寒邪に生体が抵抗している時だ

今日インフルエンザの予防接種を受けた患者さん

脈診はいつも沈虚であるのに、浮少し数脈であったので

喉への清熱の処置をして、脈が落ち着いたのを確認してお帰り頂いた

弱毒化しているとはいえ、接種の際には生気が弱っている人,疲れている人は要注意だ

表寒裏熱

50代♂

39℃の発熱で内科受診後3日経過

頭の芯の痛みが取れず微熱あり

内科で処方された5種の薬を内服中

百会の熱以外は全身の冷え

百会に10分間置鍼

治療後に全身が温まり

頭痛も寛解

百会の鍼によって気滞が取れ

表寒裏熱による陰陽のアンバランスが整った症例

風邪の変遷その2

≪黄帝内経素問・熱病篇 第三十一≫

傷寒(風邪)の過程において3日を過ぎたものは

病邪は裏陰の内臓の経脈に入っているので

邪気を下方に漏らす瀉下法を使えば軽快する

風邪の変遷その1

≪黄帝内経素問・熱病篇 第三十一≫

傷寒(風邪)の過程において

第一日目は太陽経が病邪の侵襲を受ける

太陽経は頭から背部を通り腰から下肢の背面を経て足に至る

そこで病を受けると後頭部や項、背中や腰が痛む

治法は発汗法で、鍼は瀉法治療後に速やかに発汗すれば

風邪の病は素早く癒える

風熱表実証の風邪

5年前に風邪をひき38℃の発熱で来院された患者さんが

5年ぶりに風邪をひいて再診で来院された

5年前の風邪による発熱は”表寒表実証”と診たて

左合谷に5番鍼で早刺早抜、少商刺絡、風門にお灸を5壮

処置後に夜間発汗して翌朝には熱も下がりスッキリ治った

1回きりの治療だったので効果判定ができずに不明だったのが

とてもよく効いたとのことで弁証と治法が正しことが確認できた

今日は今朝から39℃の発熱、市販薬と内科で点滴を受けるも

発汗せずに微熱が残り体がだるいとの訴え

”風熱表実証”と診たて

右合谷5番鍼10分置鍼

僅かに発汗している風門に施灸

脈は落ち着いて舌色も良好

5年前の1回で風邪が治ったことを覚えていたことが

治療家としては嬉しかった症例

風邪の発熱

風邪をひくと高熱が出て肺炎になりやすい女児

肺炎になると入院となり本人家族も大変だ

治療目標は風邪をひいても肺炎に至らないようにすること

週に一度の小児鍼の治療を始めて3ヶ月

昨夜38°発熱したが、薬を飲まず一晩眠ってしっかり発汗した

今朝には平熱に下がり、本人はいたって元気

発熱は”生気と邪気の戦い”が体内でおきた結果であって

発熱を無理に下げない方が自然治癒力を高め、丈夫な身体になる

今回の発熱に対してご両親の対応は冷えピタを貼っただけ

発汗することで熱が冷めるのも早くなる