月経と東洋医学その5
月経前症候群
月経が始まる3日~10日ぐらい前から決まって起こるさまざまな症状を
月経前症候群(PMS:premenstrual syndrome。月経前緊張症とも)」と言う
症状は落ち込み、イライラ、不安感、腹部膨満感、便秘、頭痛、乳房の痛み、むくみ、
食欲不振(あるいは過食)など多様で、
月経が始まると自然に治まったり、軽くなったりするのが特徴。
症状が軽い場合は、とくに治療の必要はないが、
仕事に集中できない、眠れないなど、日常生活に支障が出るほど症状が重い場合は
まず婦人科で、検査を受けたうえで、異常が認められなければ
東洋医学による治療をお勧めする。
原因は
1・お血 (血液の滞りで古い血が停滞する)
2・気滞 (ストレス・運動不足などにより、気の滞りがおきる)
3・肝脾不和 (ストレスなどで、肝の機能低下によって脾の働きが弱る)
4・血虚 (栄養の偏りや、胃腸の弱りによって、血が足りなくなる)
5・気虚 (気というからだの源のエネルギー不足)
6・気血両虚 (血虚と気虚が重なる場合)
原因によって鍼灸では使うツボが違い、経過もさまざまですが、
ピル等を使う前に、鍼灸で心身のアンバランスを整えることが大切です。