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めまい「良性発作性頭位眩暈症」

宮嶋 謙二 66才

めまいの改善の治療をしてもらえる先生を探して、長岡治療院にたどり着きました。
めまいが始まったのは10年くらい。前に急に気分が悪くなり頭がフワフワしだしました。
その後めまいと吐き気が年に2~3回あり、ひどいときは救急車で搬送され、入院することも2回ありました。
かかりつけ医から紹介され、脳神経外科、神経内科、総合診療科、耳鼻咽喉科を受診するも原因と病名は解らず、治療法もありません。そこでかかりつけ医のくすがみ先生に長岡治療院を紹介していただき、通院して1年が経ち、最近長岡先生の治療でめまいの症状に少し変化を感じるようになりました。ひとつは頭のフワフワ感が薄れてモヤモヤが取れてスッキリしてきました。もう一つは歩くときに2m位の目の視点を下にして歩いていたが、10m位先を見ても歩けるようになった。多少フワフワ感が残っていますが、歩行感覚が変わりつつあります。良い状態が数日前から出始めた。これは私としては大変大きな出来事で、
これからも少しずつめまいが改善することを多いに期待しています。

頭位変換めまい症

土屋 豊子 59才

私はめまいで10年位くるしんできました。 何度もめまいと吐き気で救急車で運ばれたかしれません。 このまま治らないかなとあきらめかけた時、長岡治療院を紹介してもらいました。 1回の治療で嘘のようにめまいが治りました。 今、仕事も2時間ですが働けるようになりました。 今でもまだ不安がありますが、これからも長岡治療院にお世話になりたいと思っています。 長岡先生に感謝しています。

メニエル病の有効症例(TCHの影響)

院長の症例

主 訴:吐き気を伴うめまい

患 者:50代女性

現病歴:数年前から回転性のめまいを

数回発症
耳鼻科でメニエル病の診断
回転性のめまいが治まっても
フワフワした乗物酔いのような
状態と吐き気が続く
点滴を受けめまいの薬を内服す
るも改善しない

所 見:眼振なし、

頭を動かすとフワフワ感が増す

めまいの発作が怖いためか
TCH(歯の接触癖)
が認められる

脈 診:沈虚

舌 診:淡紅色、白薄苔、舌尖紅、

舌下静脈は白抜け

弁 証:肝陽上亢、血虚

処 置:左右聴宮・左内関・三陰交に

15分置鍼

経 過:1週間後に再診、

初診治療後からフワフワした
めまいと吐き気は消失
頭がすっきりした状態が

1週間続いている

考 察:TCHに対する聴宮の置鍼後に

胸鎖乳突筋の過緊張が消失
内関は肝気を下げ、
三陰交は補血となった
脈診舌診共に良好な変化を認め
メニエル病に伴う浮遊性の
めまいと吐き気に
鍼治療は有効な治療法と考える

またTCH(歯の接触癖)と
慢性的な難治性めまいの関連性
が認められることは多く
当院の有効症例で
確認されている

めまいの鑑別

めまいの鑑別は

メルエル病

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

前庭神経炎

中耳炎・聴神経炎

外リンパ瘻

主にこれらの疾患が考えられる場合

または診断がついている場合は

鍼灸治療の適応症

すぐに医療機関にコンサルテーションすべき疾患

脳血管障害

椎骨動脈解離

脳腫瘍

これらが考えられる場合は速やかに専門医への紹介が必要

鍼灸院で最も多く診られる目眩はBPPV

鍼灸またはエプリー法で治りやすい

目眩の範疇には入らないが

”フワフワ”する浮遊感もとても多い訴え

多くは”腎虚””肝陽上亢””血虚”などが多く

弁証論治で解決できる

http://www.n-*acp.com

メニエル病

メニエル病(メヌエル氏病・メニエール病等の呼称がある)

西洋医学的には

内耳の内リンパ水腫が病態である

内耳には音を聞く蝸牛と体の平衡に関係する前庭半規管がある

蝸牛はかたつむりのように管が渦巻いた構造をしており

その中にリンパ液が入っている

このリンパ液が増えた状態を、内リンパ水腫(水ぶくれの状態)といい

それが前庭半規管にも影響してめまいが起こるのがメニエル病

内リンパ水腫の原因は西洋医学では良くわかっていない

再発を繰り消すことが多いが発症の予測も西洋医学では不可能

東洋医学では

発作の起きた急性期には自宅で安静にしていると

ほとんどは数時間で酷いめまいや嘔吐は治まるので

症状が落ち着いてからの来院がお勧めです

中医学による眩暈の分類は以下の通りです。

実証 肝陽化風(ストレスや怒りによって発症しやすい)
   
   痰濁中阻(飲食の不摂生が原因となることが多い)

虚症 陰虚陽亢(陰虚による虚熱が上亢しておきる)
   
   中気不足(胃腸の虚弱の体質や過労が原因)
   
   心脾両虚(過度の過労や出血のために心脾が虚損して上部の栄養障害によっておきる)
   
   腎精不足(老化による腎気の虚弱で髄が満たされないために発症)

メニエル病でもこれだけの分類をし治療法(経穴や刺激量(補瀉))も

証によって変わり、養生法もそれぞれ個別にアドバイスするとことが

原因不明の西洋医学との大きな違いです

年末のこの時期は食べ過ぎ飲みすぎと、多忙によるストレスに注意することです