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アレルギー性上気道炎の診断

喉の痛みや、鼻水を訴える患者さんが多い

脈診では風寒邪を受けていないので風邪ではない

多くは肝気犯肺による、アレルギー性鼻炎、咽頭炎、結膜炎だ

耳のツボで、神門、内鼻、気管に圧痛が認められば診断は確定する

治法は0.3mmのパイオネックスを耳に貼付するだけ

簡便で、有効な治療であるが、根治を目指すのであれば

アレルギー疾患も勿論、本治法でアプローチする

小児のアレルギー性鼻炎

5才♀

慢性的な鼻炎による鼻づまり

望診すると右外鼻道の奥に発赤腫脹が認められた

足が冷え百会に熱

肺気不宣・気逆と診たて

しん会から刺絡

直後に鼻腔の発赤は消失し右の鼻の通りが良くなる

お子さんの慢性鼻炎に鍼灸はとても有効

今年のスギ花粉

環境省は27日今年の花粉飛散量の予測を発表した

スギ花粉の飛散時期は例年より遅く

東海地方では2月中旬~3月中旬

飛散量は非常に多かった昨年より少なく

例年並みかやや少なめとなる見込みとのこと

1月の低温が続いているため開花が遅くなりそうだ

しかし、アレルギー性鼻炎の患者さんはこの時期から

確実に増えており、肝鬱(ストレスを強く受けている状態)

の方は特に注意が必要で、結膜炎まで至るケースが少なくない

鍼灸で十分対応できるので、薬だけに頼らずに試してほしい

花粉症対策その3

花粉症はなぜ発症するのか?

西洋医学ではアレルギー性鼻炎という

アレルギーとは特定の物質、食品等に対して体内の免疫系が過敏に反応して

様々な症状を引き起こすことである

ではなぜそのような体質が形成されるのか?

こういった疑問に西洋医学は残炎ながら答えがない

東洋医学では以下のように説明できる(少し難しい東洋医学用語で恐縮)

1.立春を境に季節は春に向かう
陰陽五行説では春は(木、火、土、金、水)の木にあたる季節
樹木には太陽に向かって上に上に伸びる性質があるために、木気が高まると
自然界の気は伸びやかになり陽気が亢進する

2.人体の体内を巡っている気も体の上の方に昇りやすくなり陽気が亢進する

3.肺気の機能に粛降作用がある(気を全身に散布する作用)が
この肺気の虚がある人は体の陽気の亢進を制御しにくくなる

4.胃腸が虚弱な体質(脾虚)は水の代謝が悪く体に水が停滞しやすくなる

5.飲食不摂生(特に水分の取り過ぎ)により胃腸に負担がかかって水の代謝が悪く 脾虚湿盛となる

5.これに加えストレスフルな状態が長引くと肝陽上亢といい、陽気が体の上
に昇ろうとする

6.ストレスがもっとひどくなると肝火上炎といい、火がついたように体の上に
気が突き上げる

【症状による分類】

1.水のような鼻水とくしゃみの症状
肺気虚や脾虚湿盛による水の停滞と肝気の上亢によって発症する

2.鼻詰まりや目のかゆみの症状
ストレスフルがきつくなり肝火上炎となって熱が鼻や目に突き上げて発症する

続きは次回に解説します

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