咳喘息の症例
モリコロパークの「サツキとメイの家」の内装
かなりリアルに再現されていて楽しめます。
30代 女性
主訴は咳のみ
もともと咳嗽で当院を受診していましたが、
数回の治療で緩解したので、しばらく(1年以上?)間が空きました。
今回も同様に咳で受診されました。
以前からの東洋医学的見立ては「気逆」
今回も肝鬱気滞により気が突きあげる気逆咳でした。
1診目はとても暗い表情で、あまり多くをお話してくれませんでしたが、
2診目は来院されたときの表情で「あ、良くなったんだな。」とわかるほどに元気になっておられました。
ストレスの要因について伺うと、夫との些細な喧嘩がきっかけで
お互い溜め込んで溜め込んで、爆発するそう。
鍼治療で気が緩んだのか、心理的背景を少しずつお話してくれました。
患者さんが鍼治療を受けてる最中に、今まで語られなかったことをポロっとこぼしたり、
辛い思いを語ってくれることを多く経験します。
鍼灸治療により、身体のリラックスを促すことで気持ちにゆとりができ、自分のこころに意識を向けられるのでしょう。
こころとからだは密に繋がっていて、両者は互いの影響をうけながら揺れ動いているのです。
これは私達が教えることではなく、患者さんが自ら気づくことが大切です。