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メカノレセプターについて その2

メカノレセプターは足の裏にある、バランス感覚を脳に伝えるセンサーです。

※部位は画像を参照

メカノレセプターの刺激方法として、

1,マッサージ

2.足浴(足湯)

3.お灸

などがあります。

お灸は自宅でも簡単にできるので、「せんねん灸」や「広重」を「失眠」や「湧泉」といったツボに

刺激すると、効果が期待できるでしょう。

ご高齢者の転倒予防にも応用できる方法ですので、

ふらつきやすい、足裏にしびれがある、バランス感覚が悪い

などの症状のある65歳以上の方は積極的に取り入れましょう!

メカノレセプターについて

歩く時にふらつく、バランス感覚が悪い、足の裏がしびれる。

こんな症状をお持ちのかたは多いのでは無いでしょうか。

人間立っているとき、足の裏にある「メカノレセプター」という感覚センサーが

「今傾いている!」「斜めになっている!」という情報を脳に伝達します。

これにより、人間はバランスを取ったり、立位を維持します。

「メカノレセプター」は、かかとや足の指の付け根に多く分布していますが、

ふらつきやバランスが悪い人は、このメカノレセプターの使い方に偏りがあったり、

うまく働いていないことが知られています。

また、脊柱管狭窄症の術後にしびれが残存している方などにも、

このような症状が現れることもあります。

つづく・・・

健康書籍に気を付けましょう

久しぶりに来院された腰部脊柱管狭窄症の患者さん

坐骨神経痛・腰痛が悪化しているので問診すると

「腰の下にテニスボールを入れて運動をしました」

「知人が進めた本に書いてあった運動をしていたら症状が悪化した」

その本を見せていただいた

タイトルは「腰部脊柱管狭窄症は自分で治せる!」1,180円

薄くて小さい本終わりに高い

内容を見ると

腰をそらすような運動の指導がたくさん書いてある

「腰部脊柱管狭窄症」と診断されている患者さんには絶対に勧められない内容!

著者はないやら怪しげな肩書が羅列してあるが、柔道整復師と書いてあった

TVの健康番組にも言えるが、「こんなことが書いてあった、TVでやっていた等」

見聞きした健康情報は試す前に担当者に尋ねることは、信頼関係を保つためにも必要

画像診断と臨床

60代女性

腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で

好きなテニスができなくなった方が

半年間月に2~4回の鍼灸治療で

再びテニスができるようになった症例

医療連携している外科でMRIの検査を依頼

L4/L5の変形と椎間版狭小を来し、L3/4の椎間板ヘルニアもあって

腰部脊柱管狭窄症により歩行が困難であったが

仕事に復帰し、テニスもできるようになった

画像診断で悲観的であっても適切な治療で主訴が寛解することを

多く経験しているが、その典型的な症例

下肢静脈瘤を伴う脊柱管狭窄症の処置法

下肢静脈瘤を伴う腰部脊柱管狭窄症は中高年の女性に多い

東洋医学では静脈瘤の太い怒張した静脈ではなく

細い糸屑のような毛細血管が表面に浮いて見える処注目する

そこには細絡という血液の滞りが認められることが多い

安静時の下肢症状の増悪があり細絡が認められれば

治療の第一選択は細絡からの刺絡(吸玉で血を抜く)

治療した日から下肢が劇的に軽くなって主訴は見事に軽減する

難治性のこむら返りにも大変有効

腰部脊柱管狭窄症

上は治療前 下は治療後(向かって左の淵の紅色が薄くなっている)

腰部脊柱管狭窄症に於ける舌の変化

60代♂

5年前から右腰~臀部下肢足底の痛みしびれ発症

鎮痛剤や血流改善薬を内服するも主訴は悪化

間欠性跛行は5~10分

右胆経経気不利と診たて

右足臨泣に置鍼

舌苔薄くなり、右舌辺の紅色が薄くなる

主訴も軽減し自発痛は消失

勿論通院が必要であるが

一本の鍼による大きな変化に驚かれた様子

希望が見えて気色も良くなった

腰の手術を勧められたら

先日名大病院の総合診療医に

腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの症例で

整形外科医が手術を勧めるケースがあった場合に

我々はどう判断するかについて問われた

鍼灸不適応症としては

腰部の椎間板ヘルニアで膀胱直腸障害を認める場合

発症後一ヶ月以上自力歩行が困難な場合

上記のケースは手術の適否の判断が必要

悪性腫瘍も当然適応外

このような症例は鍼灸院に来院される患者さんの1%未満だ

従って、医師に手術を勧められて迷った場合

まず、鍼灸治療を週に2~3回一ヶ月続けてみる

殆どの症例で痛みやしびれ、歩行の状態、ADLの改善が認められるので

患者さんも手術を選択する必要を感じなくなるし

医師も「もう少し様子を見ましょうか」となることが殆どだ

〔〕

腰部脊柱管狭窄症の重症症例

70代♀

主訴:右大腿部の激痛

現病歴:今年の4月ごろから痛みで歩けない

    寝起きや歩行時に右大腿全面~内側の激痛

弁証:気滞血お・右胆経の気の偏在

初診:平成24年5月14日

処置:当初は足臨泣や三陰交で駆お血の処置をしてある程度の効果があったが

   MRI検査を依頼した医師からはL3/4/5後方辷り症、L4/5にて脊柱管狭窄

   の診断で、手術の検討を打診された

   その後、帯脈穴を使うようになってから、症状は緩解し、歩行痛、運動痛は

   消失し、検査を依頼したクリニックを再受診した際には、Dr 看護師等の

   スタッフが歩行の状態の変化に驚き、手術も見合わせることになった

   
   MRI画像所見や臨床所見で重症な脊柱管狭窄症であっても

   弁証論治と取穴が適切であれば、鍼灸治療は非常に有効であり

   画像所見に頼って安易に手術をしなくてもよい症例を

   当院では数多く経験している

腰部脊中管狭窄症

4月4日に報告した脊中管狭窄症の患者さま
最近は2~300mは休まずに歩けるようになりました。
このまま順調に回復してゆくことを期待したいと思います。

治療院の前の通りは、300mくらい八重桜が両側の歩道に植えられています。
このまま寒波が来なければ、月末には美しい濃いピンク色の八重桜が満開に咲き誇る
でしょう。
そのときには写真をアップしますので見てくださいね。

腰部脊中管狭窄症の症例

主 訴:左ふくらはぎの痛み 57才♂

現病歴:2年前から発症、激痛で歩行が困難になり、M病院で神経ブロック注射を2回して
    一時痛みが緩和したが、今年の1月から再発し、左ふくらはぎの痛みで歩行が困難、
    10m歩いて休まなければ歩けないほど悪化して来院されました。

治 療:間欠性跛行(10mで歩けなくなる状態)の改善を目指して鍼灸治療を始め、
    10回目から、激痛が和らぎ、今では100m以上休まなくても歩けるようになりました。
    まだ、これから治療を続ける必要がありますが、ひとつの峠を越えた!という印象です。
    
    MRIでは、L4/L5で椎間板がかなり腫れて、典型的な脊中管狭窄症状態なっているの
    が分かると思います。

考 察:当院では脊中管狭窄症をかなり多く診させていただいています。
    歩くのがやっとでビッコをひくような重症患者様でも治癒した例が数多くあります。
    今回も手術を勧められていましたが、本人のご希望で鍼灸治療を受けてみることになりました。
    みのもんたが昨年末に手術して一時話題になったこの病気ですが、西洋医学では神経ブロック
    で効果がなければ、手術しか選択肢がありません。
    
    鍼灸治療を希望される患者さまは、当然手術をしたくないわけで、このようにMRI画像で
    明らかな椎間板の脱出があっても、鍼灸治療で痛みが改善すれば急いでオペをする必要があ
    るとは限りません。