顔のしわ、たるみは、皮膚そのものの乾燥や、老化によって生じるものと、表情筋の動きが原因となってできるいわゆる「表情じわ」に類するものに大別できます。 筋肉の緊張や収縮を軽減するというのは鍼が最も得意とする分野ですので、 顔面局所の施術によって優れた効果を発揮します。
とくに表情筋のリフトアップの効果は施術前後で驚くほど変化します。
ほうれい線は施術の継続によって薄くなってきます。
[リフトアップ] |
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施術前 | | 施術後 |
顔面部のくすみや目の周囲のくまと呼ばれる症状は、肌の透明感が失われた状態や黒ずんだ状態となることです。
これは皮膚にメラニン色素が沈着して生じる場合と、皮下の血行不良の状態が皮膚の色に反映されたものがあります。
メラニン色素の沈着については施術による改善は見込めませんのでご了承ください。
中医美容鍼灸は皮下の血行不良による(くま・くすみ)対して効果を発揮します。
中医学では血行不良によって、血流が停滞してどろどろになった状態を「血?」といい、
「血?」を改善するために「活血」といい血流の促進を図るツボに鍼をし、「血?」の根本的な原因を治していきます。
鍼灸治療は局所、全身ともに血流改善の効果は極めて高く、顔面部や目の周囲の皮膚の色は施術の前後で劇的に変化する場合も少なくありません。
肌荒れとは、潤い、つや、はりが失われ、皮膚の状態が「ざらざら」あるいは「がさがさ」になった状態のことです。
肌荒れは疲労、睡眠不足、ストレス、不適切な食生活、女性の生理の問題、喫煙などに起因しておこることが多く、根本的な原因を改善する必要があります。
全身治療によって体調を整え、顔面部局所に対する施術を行うことで、良好な効果をあげることができます。
乾燥肌とは、皮膚の角層の水分保持機能の低下によって、肌が乾燥した状態となることです。
中医学では乾燥肌は、主として「血虚」(血の不足、機能低下)「陰虚」(体液成分の不足、機能低下)が原因とされており、補血(血を補う)や滋陰(体液を補う)を治療方針として、鍼灸の全身治療と、顔面局所に対する美顔鍼法を行うことで、乾燥肌の改善を期待できます。
脂性肌とは、皮脂腺から分泌される皮脂の量と角層の水分量が多く、皮膚が脂っぽくなった状態です。
甘いもの、脂肪を多く含むもの、アルコール類の取り過ぎや、性ホルモンのアンバランスが多くの原因です。
中医学では「痰湿」(過剰な水分の停滞)「湿熱」(湿と熱の鬱滞)ととらえ、利湿、清熱、の鍼灸治療を行い、顔面局所に対する美容鍼法は皮脂の分泌のバランスを整える効果を発揮します。
浮腫(むくみ)とは体内の水分の停滞によって、顔面部や手足等が痛みを伴わない形で腫れた状態になることです。
浮腫は心臓病、腎臓病、悪性腫瘍、肝硬変等の病的な状態で起きる場合もありますが、美容鍼灸では(むくみ)と呼ばれる突発性のものに対して施術しますが、特定の病的疾患は美容の分野では取り扱いません。
局所に対する美容鍼と、「利水」といい体内の余分な水分を排泄する中医学による全身治療によって効果を発揮します。
特に顔面部のむくみでは、施術前後で顕著に変化する場合が少なくありません。
しかし、一度の治療による劇的な変化は一時的なものですので、大切なのは、むくみやすい体質を改善する全身治療の継続と、水分の摂取過剰などがあれば養生法の指導をさせていただく場合もございます。
一般には青春期に生じるものを「にきび」、成人期になってからできるものを「吹き出物」と呼ぶ習慣がありますが、その実態は毛包皮脂腺系の慢性炎症疾患です。
中医学では、「湿熱(水と熱が停滞した状態)「肝鬱化火(ストレスによって気の流れが滞って内熱が生じて顔や頭(上焦)に昇った状態)などによって、生じると考えられており、
「清熱(熱を冷ます)」「利気(気の流れを整える)」といった、経穴(ツボ)を使って鍼治療をすることによって改善が見込まれます。
難治性のにきびに対して効果がみられた症例もございます。
※ 小児〜大学生までの成長期の“にきび”につきましては“美容鍼灸”ではなく長岡治療院(ロゴを使ってジャンプするようにしてください)で取り扱いさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
いずれの症状もお肌の状態、年齢などによって治療効果には個人差があります、程度によりますが週に1〜2回程度、継続して施術することによって、効果も長期間持続するようになっていきます。